資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

現場担当者会議・日本メタル経済研究所エンジニアリングセッション(環境・リサイクリング分野)

2019年9月24日(火) 09:00 〜 10:30 第9会場 (C3 1階 講義室2(b1S01))

司会:伊藤 真由美(北海道大学)

09:30 〜 10:00

[1K0901-03-02] 竹原製煉所の銅工程における諸改善について

○石井 暢1 (1. 三井金属鉱業株式会社)

キーワード:銅回収、アンモニア浸出、溶媒抽出、含銅鉛滓

三井金属鉱業(株)竹原製煉所では、銅をアンモニア浸出―溶媒抽出によって回収している。銅の原料は竹原の鉛熔鉱炉で発生する含銅鉛滓とグループ内の八戸製錬(株)で発生する含銅鉛滓である。2014年以降、竹原の鉛工程において原料構成の変化があり、竹原含銅鉛滓の発生量が増加した。増処理に対応すべく、3つの問題解決を行った。1つめはアンモニア浸出工程において、浸出液中のアンモニア濃度を上げて、銅の浸出率を維持することである。浸出工程は水が系外に排出できないフローのため、アンモニア水の使用量を増やせなかったが、固体の硫酸アンモニウムを添加することで、アンモニア濃度を上げることができた。2つめはエアー吹込み量の向上である。銅のアンモニア浸出では酸素が必要なため、増処理に合わせてエアー吹込み量を増加させて、銅の浸出率を上げた。3つめは竹原含銅鉛滓の供用安定化である。竹原含銅鉛滓は水分を含むため、投入設備内で居つきが発生して安定した供用ができなかった。投入設備内での居つきを防ぐため、洗浄配管を設置して居つきを洗い流すようにした。以上の改善によって、竹原含銅鉛滓の増処理が可能となった。

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