資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

粉体精製技術が関わる最近の研究動向

2019年9月24日(火) 13:00 〜 16:55 第10会場 (C3 1階 講義室3(b1S02))

司会:晴山 渉(岩手大学)、芳賀 一寿(秋田大学)

16:20 〜 16:55

[1K1001-05-05] リサイクルのための粉体精製技術への数値シミュレーション,画像認識の応用

○林 直人1 (1. 産業技術総合研究所)

キーワード:リサイクル、数値シミュレーション、画像認識

講演者はこれまで,リサイクルを目的とした新規粉体精製プロセスの開発において,現象を解明し,開発の効率化につなげるため,数値シミュレーションとその実験的検証を実施してきた。最近は,画像認識を応用した自動選別装置の開発にも取り組んでいる。本講演では以下の研究概要について概説する。プリント基板より剥離した電子部品のカラム式気流選別装置において,オリフィス(絞り)を導入することにより,選別速度を向上させ,落下粒子の浮上を助ける加速ゾーンと,理想的な比重選別を行う選別ゾーンとが繰り返し出現することを明らかにした。リサイクル用破砕刃の耐摩耗加工のため,金属基板に鉛直方向ボールインパクトを繰り返し与える表面処理プロセス(ボールインパクト法)を開発し,シミュレーションによりダイヤモンドライクカーボン皮膜の直接合成が起こる条件を予測した。廃小型家電製品のメーカー・機種名を自動的に特定し,予め構築した含有金属種・量・価格等のデータベースと照合し最適なリサイクルプロセスを選択するため,画像認識に基づく独自の個体認識アルゴリズムを開発した。

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