資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

地球・資源分野ショート講演

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:16 第1会場 (C1 1階 講義室3(172))

09:30 〜 09:38

[2K0101-12-01] ガスハイドレートにおけるゲスト分子の置換挙動のモデル化に関する考察(発表者:修士課程)

○今井 優記1、大槻 敏2、楠田 啓1、日下 英史1、杉村 渉1、杉原 大樹1、脇坂 肇1、白川 稜治1、内藤 江児1、上田 雄輝1 (1. 京都大学、2. 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

キーワード:CO2ハイドレートの再生成、N2分子のケージ侵入性、N2分圧、生産性の向上、CCS

本研究はガスハイドレートにおけるゲスト分子の置換挙動の解明を目的とする。CH₄ハイドレート層からのCH₄回収手段の1つとしてCO2-CH₄置換法が考案されている。これは、CO2をCH₄ハイドレート層に送り込み、CO2をCH₄と置き換える手法であり、生産性の向上やCCSの観点から有効な生産手段の候補と考えられている。また、CO2と同時にN2をCH₄ハイドレート層に圧入することで生産性の向上が確認されている。しかしながら、当手法を用いた際のゲスト分子の置換プロセスは未だ解明されていない。そこで、本研究では、実地条件を模倣する実験システムを実験室内に構築し、置換プロセスに影響すると考えられる混合ガス組成や圧力、温度などの物理的因子の特定やCH₄の回収率評価を行い、置換挙動の解明を図った。本研究の結果から、CH₄回収の増進においてN2が効果的な因子であることが分かった。また、CH₄ハイドレート界面近傍におけるゲスト分子(CO2 /N2)の挙動において、CO2はCH₄と置き換わる過程でCH₄ハイドレートの崩壊を伴う可能性が示唆され、N2においてはCH₄ハイドレート構造が維持された状態でケージ内に侵入する可能性が示唆された。

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