資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

プロセス・素材分野ショート講演1

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:32 第5会場 (C1 3階 グローバルホール人融(311))

10:44 〜 10:52

[2K0501-14-09] Cu2S-FeS-Fe3O4三元系状態図とその状態図に及ぼすAl2O3およびSiO2の影響(発表者:修士課程)

○富永 高規1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

キーワード:銅製錬、スラグ、マグネタイト、銅鉄マット、相互溶解度

銅製錬において、スラグへの銅マットの溶解と懸垂による銅のスラグロスは大きな課題となっており、銅のスラグロスの低減が求められている。また、懸垂による銅のスラグロスは固体マグネタイト(Fe3O4)による影響が大きいことが知られている。本研究では、銅マット溶錬でのFe3O4の析出挙動と、スラグ中でFe3O4とマットが隣接する原因を明らかにする目的で、1523 および1623KにおいてCu2S-FeS-Fe3O4三元系状態図の決定を試みた。実験は、Cu2S、FeS、Fe3O4試薬をMgOるつぼに入れ、試料を石英管に真空封入し、各温度で2~6時間保持した。急冷試料をSEM-EDS、EPMA、XRDにて相の同定と各相の組成を決定した。得られた三元系状態図より、FeS-Cu2S系融体とFe3O4固相は相互溶解し、FeS-Cu2S中の銅品位の増加に伴いFe3O4の溶解度が減少し、Fe3O4が析出しやすくなることが分かる。また、Cu2S-FeS- Fe3O4三元系にSiO2を添加した場合、Fe3O4固相の生成が抑制されるとともに、Fe3O4とFeS-Cu2Sの相互溶解度は小さくなることが確認された。さらに、Cu2S-FeS- Fe3O4三元系にAl2O3を添加した場合、一部の組成でマットへFe3O4の溶解度が大きくなる傾向が確認された。これらの結果に基づき、スラグ相中のFe3O4生成の抑制を図り、銅のスラグロスを低減することを目指す。

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