資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

プロセス・素材分野ショート講演3

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:24 第7会場 (C1 3階 大会議室(314))

10:44 〜 10:52

[2K0701-13-09] アミノリン酸キレート樹脂を用いた硫酸溶液中のSb(Ⅲ)・Sb(Ⅴ)の吸着・脱着おける不純物の影響(発表者:修士課程)

○今井 清弘1、川村 茂1、高崎 康志1、芳賀 一寿1、柴山 敦1 (1. 秋田大学)

キーワード:キレート樹脂、アンチモン、吸着、脱着

近年、銅製錬では電解液中のアンチモン(Sb)濃度の上昇が顕著になっており、Sbを効果的に取り除くことが求められている。既に銅電解精製を用いた製錬所において電解液の浄液工程でSbを回収するためにアミノリン酸キレート樹脂が用いられている。硫酸銅水溶液中のSbイオンはSb(Ⅲ)だけでなくSb(Ⅴ)も存在し、アミノリン酸キレート樹脂はSb(Ⅲ)、Sb(Ⅴ)を吸着する。Sb(Ⅲ)脱着に有効とされる塩酸水溶液ではSb(Ⅴ)脱着は困難であり、樹脂にSb(Ⅴ)が蓄積し樹脂の寿命低下の原因となる可能性がある。これまでの報告において著者らはアミノリン酸キレート樹脂にSbが蓄積しないSb回収プロセスの構築を目的とし、Sb(Ⅴ)の脱着に有効な溶媒を検討した結果、脱着液としてKOH溶液を用いる事で樹脂に吸着したSb(Ⅴ)を90%以上脱着出来る事を報告した。本研究では擬似電解液としてCu, Ni, As, Bi, Sb, Sn, Feの混合液を用いた時の不純物の影響について調査した。その結果、アミノリン酸キレート樹脂はAs, Bi, Sb, Sn, Feを吸着することを確認した。また樹脂に吸着するAs, Bi, Sb, Sn, Feの分離法について検討を行った。

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