資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

環境・リサイクリング分野ショート講演1

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:16 第8会場 (C3 1階 講義室1(b1N01))

10:02 〜 10:10

[2K0801-12-05] 浮遊選鉱法と加圧浸出法を組み合わせたヒ素含有銅鉱石からの銅回収とヒ素分離(発表者:修士課程)

○サンバルフンデウ デルゲルマー1、芳賀 一寿1、柴山 敦1 (1. 秋田大学)

キーワード:浮選、加圧浸出、銅、ヒ素、オートクレーブ

近年、一部の銅(Cu)鉱床ではCu鉱石中のヒ素(As)品位が高くなっている。本研究では、ヒ素含有銅鉱石(D3鉱石)を対象に浮選試験を行ったほか、浮選により得られた浮鉱(ヒ素含有銅精鉱)に対し加圧浸出法を適用し、CuとAsの分離挙動を調査した。浮選試験では、捕収剤(PAX, PEX, Kerosene)、起泡剤(MIBC)と硫化剤(NaHS)の添加が、ヒ素含有銅鉱物と非ヒ素銅鉱物の分離性に及ぼす影響を調べた。また浸出試験には、高温高圧条件を付与できるオートクレーブを用い、浸出剤として海水、蒸留水(D.W)を用いたほか、D.Wには浸出助剤としてCl濃度が0.34 mol/Lになるよう塩化ナトリウム(NaCl)を添加した。

浮選試験では、浮選試薬として極微量のPAXとMIBC 100g/t適用した際に、ヒ素含有銅鉱物の回収率は81%、非ヒ素含有銅鉱物の回収率は37%と、両者の回収率の差が44%となった。また、回収率の差が30%以上となった浮鉱に対して加圧浸出を行った結果、0.34 mol/L NaCl溶液を浸出剤として用いることで、銅の浸出率が90%以上、ヒ素の浸出率は10%以下となった。以上の結果より、浮選で濃縮されたヒ素含有銅精鉱に対して加圧浸出を適用することで、銅を溶液として回収し、ヒ素を残渣として分離できることを明らかにした。

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