資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

環境・リサイクリング分野ショート講演2

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:08 第9会場 (C3 1階 講義室2(b1S01))

10:28 〜 10:36

[2K0901-11-07] アルミドロスを原料とするエトリンガイトの合成プロセスについて(発表者:修士課程)

○和田 祐介1、常見 紳太1、松岡 光昭1、村山 憲弘1 (1. 関西大学)

キーワード:アルミドロス、湿式プロセス、陰イオン除去剤、エトリンガイト

アルミドロスはアルミニウムの加工・再生工程などで発生する副産物、廃棄物である。アルミドロスは空気中の水分と接触するとアンモニアガスが発生する。そのまま埋め立てると自然発火の危険性もあり、管理型廃棄物に指定されている。最近、金属アルミニウム含有量の少ない低品位ドロスの処理が困難となりつつある。
著者らの研究室では、ドロスを硫酸浸出して無害化・減容化を試みるとともに、この浸出液(硫酸酸性の硫酸アルミが主成分)を用いて、陰イオン除去剤として作用するエトリンガイトを合成する方法を提案してきた。本プロセスでは硫酸浸出の工程の物質収支がキーポイントとなる。しかし、ドロスの硫酸浸出挙動は十分に把握できていないのが現状である。
本研究では、様々な条件で試薬グレートの酸化アルミと窒化アルミ、ならびにドロスの浸出特性を調べた。得られたドロス浸出液に水酸化カルシウムを添加し、エトリンガイトの合成を行った。酸浸出とエトリンガイト合成からなる一連の処理プロセスについて、物質収支を検討した結果を報告する。

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