資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

環境・リサイクリング分野ショート講演2

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:08 第9会場 (C3 1階 講義室2(b1S01))

10:52 〜 11:00

[2K0901-11-10] 粒子振動層を利用したMgとAlの乾式比重分離における粒径が選別に及ぼす影響(発表者:修士課程)

○伊藤 慎悟1、大口 智弘1、森重 大樹1、竹中 俊英1 (1. 関西大学)

キーワード:マグネシウム、リサイクル、乾式比重分離

実用金属中最軽量であるMg合金が輸送機器材料への適用に期待されており、Mgの需要が増加している。これに伴いMgスクラップが増加する為リサイクルが不可欠である。既存の方法では、MgとAlの物理的性質がわずかな密度差を除いて類似しているため、両者の選別が困難である。本研究室では、粒子層に振動を付加することで、流動化する性質を利用して両者の選別を試みている。過去の研究により、振動の付加により粒子の対流が発生すること、粒子の対流により粒子層の実効的密度が上昇することが示唆された。
本研究では、粒径を変化させ試料の浮沈を測定し、粒径がMg試料とAl試料の浮上割合および粒子層の実効密度におよぼす影響を調べた。粒径を変化させた場合でも、粒子の対流に変化は見られなかった。しかし、粒径が大きいほど沈降すべきAl試料が浮上する傾向にあった。また、粒子層の実効的な密度を求めると2.0~2.7 gcm-3に変化し、同じ物質であっても粒径が小さいほど実効的な密度は小さくなることが明らかになった。一連の研究により、粒子層に用いる粒子の径を変化させることで、粒子層の実効密度を制御し高精度なMgとAlの選別が可能だと示唆された。

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