資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

環境・リサイクリング分野ショート講演2

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:08 第9会場 (C3 1階 講義室2(b1S01))

11:00 〜 11:08

[2K0901-11-11] 重金属環境に植林されたヒサカキ(Eurya japonica Thunb.)の重金属耐性機構 および内生微生物との相互作用の解明(発表者:修士課程)

○岡部 千晴1、山路 恵子1、土山 紘平1、春間 俊克2、升屋 勇人3 (1. 筑波大学、2. 日本原子力研究開発機構・原子力科学研究部門、3. 森林研究・整備機構)

キーワード:ヒサカキ、重金属耐性、鉛、内生微生物

多くの鉱山跡地では高濃度の重金属が土壌中に残存し、植物の定着を困難にしていることが問題となっている。本研究の調査地である鉱山跡地では、過去に緑化策としてヒサカキ(Eurya japonica Thunb.) が植林されており、現在でも広範囲に生育が確認されている。そこで本研究では、調査地において重金属の発生源から距離が異なる5つの地点を設定し、各地点におけるヒサカキの有する重金属耐性機構を解明することとした。ICP-OESを用いた含有元素分析より、発生源近傍のヒサカキほど根部にPbを高濃度に蓄積していることが明らかになり、調査地のヒサカキはPb耐性を有していると考えられた。HPLC-DADを用いた細根に含まれる解毒物質の分析により、フェノール性化合物であるprocyanidin B2、(-)-epicatechin、及び高濃度のcondensed tanninが確認され、これらの化合物が植物のPb耐性に寄与していることが示唆された。また、植物の重金属耐性増強に寄与する内生菌の分離を行った結果、ヒサカキの細根には主に2菌種の感染が確認された。これらの機能については現在分析中である。

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