資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

環境・リサイクリング分野ショート講演3

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:08 第10会場 (C3 1階 講義室3(b1S02))

09:46 〜 09:54

[2K1001-11-03] リチウム塩との反応を利用した自動車廃触媒からの白金族回収に関する検討(発表者:学士課程)

○太田 美奈1、葛原 俊介1、粕谷 亮2 (1. 仙台高等専門学校、2. 産業技術総合研究所)

キーワード:白金族金属、リチウムイオン二次電池、リサイクル、複合酸化物、酸溶解

白金族金属の回収における溶解工程では、王水や塩素ガス-塩酸等の強力な酸化剤が用いられている。筆者らは、リチウムとの複合酸化物を経由することにより、白金族を塩酸のみで溶解させる手法を提案している。また、近年ではリチウム塩の価格が高騰しつつある事から、使用済みリチウムイオン二次電池(LIB)からのリチウム回収等にも取り組んでいる。本報では、複数の白金族を含む自動車廃触媒に対して複合酸化物プロセスを適用し、リチウム塩の種類が白金族浸出率に及ぼす影響を調べた。自動車廃触媒(Pt, Pd, Rh含有)とリチウム塩の混合物を空気中、800℃で3時間焼成後、塩酸に溶解させた。リチウム塩としてはLi2CO3、およびLIB電解液由来のフッ素混入を想定してLiFを用いた。溶解試験の結果、Li2CO3とLiFを用いて得た試料の両方で白金族の大半が塩酸中に浸出できた。LiFを用いた場合では、Li2CO3と比べてPtとRhの浸出率が僅かに低い値に留まった。回収したリチウム塩を複合酸化物プロセスで再使用する場合、白金族浸出率を維持する上でフッ素の混入を抑制することが重要と考えられる。

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