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[2P0127-39-05] 黄銅スクラップからの不純物の除去(発表者:修士課程)
キーワード:黄銅、偏析、リサイクル
黄銅はその優れた性質のため需要が高く、伸銅製品生産量の内約4割を占めており今後大量のスクラップが排出されると予想される。黄銅の主成分である銅(Cu)と亜鉛(Zn)は黄銅鉱などの硫化鉱を採鉱、製錬することにより得られるが、鉱石中の品位は1~2%と低く環境負荷等の問題もある。その為、黄銅を原料から得るのではなく、既に市中に存在するスクラップから得る事が求められている。黄銅のリサイクルにおいて問題となるのは、快削性を向上させるために鉛(Pb)あるいはビスマス(Bi)を添加させた快削黄銅が、外観の区別がつかない為リサイクルする際に混入してしまい快削性が損なわれるなどの規格外の黄銅となってしまう事や、Pbが人体や環境に有害なためRoHS指令により規制されており、取り除く必要がある事である。よって、黄銅スクラップ中に混入したPbやBiを取り除くことができれば、リサイクル性を向上させることができると考えられる。本研究では、Pb及びBiが黄銅に殆ど固溶せず凝固温度が低い事を利用して、快削黄銅スクラップを融解し固液共存領域で徐冷することにより一方向凝固させ、その過程でPbおよびBiを凝固偏析させる条件を調査した。
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