MMIJ 2019,Kyoto

Presentation information (2019/08/09 Ver.)

一般講演

新材料

Thu. Sep 26, 2019 8:50 AM - 9:50 AM Room-3 (Fl.1.,Build. C1. 191)

司会:八木 俊介(東京大学)

9:10 AM - 9:30 AM

[3K0301-03-02] Ammonia intercalation to micropores of several metal sulfate crystals

○Kunihiko - Shizume1, Naoyuki Hatada1, Kazuaki Toyoura1, Hirotaka Tai1, Tetsuya Uda1 (1. Kyoto university)

Keywords:intercalation, hydride, inorganic crystal, Thermogravimetry, first-principles calculation

金属硫酸塩 Ma(SO4)b の中には結晶構造中に細孔を有し、水分子が脱挿入可能な材料が複数種ある。β-La2(SO4)3 はそれらの1つであるが、この細孔中で水分子は周囲の La3+ イオンと O-La 結合を、 SO42- 四面体と O-H 結合をそれぞれ形成することで安定化する。これは他の水素化物分子も同様にイオン性結合を形成すれば、細孔中への脱挿入が可能であることを示唆する。このようなガス吸着物質は、ガス分離・蓄熱材・反応場などとしての応用可能性がある。本研究では7種の水素化物(CH4, NH3, H2O, HF, H2S, HCl, HI)について、β-La2(SO4)3 結晶への脱挿入の可否を第一原理計算及び実験により調査した。
β-La2(SO4)3 結晶に各種水素化物を挿入した場合のギブズエネルギー変化 ΔGinsert(T) は第一原理計算により HI, HCl, H2S, CH4, HF, H2O, NH3 の順で小さくなると見積もられた。NH3 および CH4 雰囲気下での熱重量測定(TG)を行い、NH3 のみが約 260 ℃以下で β-La2(SO4)3 と反応し β-La2(SO4)3・0.4NH3 を生成することが確認された。生成物は β-La2(SO4)3 と類似の X 線回折パターンを示し、ホスト構造の大きな変化を伴わない NH3 挿入に由来する反応であることが確認された。さらに、他の硫酸塩 Ma(SO4)b(M = Ca, Y, NaLa)に対しても NH3 雰囲気下のTG を行い、H2O が脱挿入可能な CaSO4 (Ⅲ), Y2(SO4)3 には NH3 も脱挿入することが確認された。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

Password