資源・素材2020(仙台)

講演情報(2020年8月7日付 確定版)

一般講演

環境

2020年9月10日(木) 09:00 〜 11:50 第5会場

司会:林 健太郎(JOGMEC)、沖部 奈緒子(九州大学)

09:20 〜 09:40

[3K0501-07-02] ザンビア共和国カッパーベルトチンゴラ地区における廃水処理とスラッジからの金属回収のための表面錯体モデリング

○島居 大貴1、Phiri Cryton1、Esra Orucoglu2、Tournassat Christophe3、菊池 亮佑4、大竹 翼4、佐藤 努4 (1. 北海道大学大学院工学院、2. ISTO、3. BRGM、4. 北海道大学大学院工学研究院)

司会:林 健太郎(JOGMEC)

キーワード:表面錯体モデリング、CuとCoの分配、スラッジ、金属回収、ザンビア共和国カッパーベルト

ザンビア共和国カッパーベルトでは、鉱山活動に伴うCuとCoを含む酸性廃水に石灰を加えpHを中性にする処理が行われている。この廃水処理のpHの最適化とスラッジの減容化のため、スラッジ試料に対する吸着実験及びスラッジ中の主な吸着媒体であるカオリナイト(Ka)とフェリハイドライト(Fh)へのCuとCoの分配の表面錯体モデリングを行った。また、吸着実験後の試料に対し逐次抽出を実施し、その結果をモデルの妥当性検証に供した。
CuとCoそれぞれの吸着実験結果とモデリング結果を比較したところ、酸処理でFhを除いた試料の結果はKaの外圏・内圏錯体生成による吸着モデル、酸処理前のFhとKaが混合している試料ではFh表面の内圏錯体生成と上記Kaの混合モデルで実験結果を表現することができ、逐次抽出法による溶出量とモデリングの結果も整合的であった。また、本研究で構築したモデルによって廃水の中性化処理を再現すると、現場でのpH調整は吸着量の観点から最適であること、スラッジに吸着しているCuとCoはpH3程度の弱酸で溶出可能であり、処理後のスラッジは建築用資材等に活用できる可能性があることが明らかとなった。

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