一般社団法人資源・素材学会 2021年度 春季大会

講演情報(2021年1月29日付 確定版)

一般講演

開発機械/岩盤工学/資源経済と社会システム/資源開発技術

2021年3月8日(月) 13:00 〜 17:00 第1会場

司会:濵中晃弘(九州大学)、玉村修司(北海道科学技術総合振興センター幌延地圏環境研究所)、羽柴公博(東京大学)

16:40 〜 17:00

[1K0108-17-10] 独立成分分析を用いた反射法地震探査における表面波の除去

○松尾 俊希1、三ケ田 均1、武川 順一1 (1. 京都大学)

司会:羽柴公博(東京大学)

キーワード:独立成分分析、表面波、反射法地震探査、ノイズ除去

陸上の反射法地震探査では、取得信号に混入する高振幅表面波が高精度の地下構造イメージを得るための障壁となる。表面波除去にはラディアルトレース変換やFKフィルタなどもあるが、分散性波動である性質上、単純にムーブアウトに依存する手法では不完全な結果となる。そのため、表面波混入部分を使わずにデータ処理を行うことが多い。高精度の反射法地震探査には可能な限りデータ冗長性を増大させる必要があり、効率的な表面波除去が必要である。本研究では、近年注目の集まる機械学習を利用し、表面波を除去することで、反射法データを最大限利用する試みを行なった。この機械学習において多用される教師有り学習手法では、データを構成する信号の種類に応じた属性を用いるクラスタ―分析が威力を発揮する。しかし、学習に用いる大量の正答ラベルには探査実施フィールドの地域性など、一意的には決まらないデータが存在する。そこで本研究では、教師なし学習の一種である独立成分分析(ICA)を用い、データ適応型の表面波除去法を採用した。数値的に作成した合成データおよび実データに本手法の適用性を検証し、ICAが表面波除去に有効である可能性が示された。

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