開発機械／岩盤工学／資源経済と社会システム／資源開発技術

[3K0101-09-06] ワイブルの形状係数を用いた多孔質体内における浸透率の推定

○益邑 遼¹、三ケ田 均¹、武川 順一¹ (1. 京都大学)

司会：笹岡孝司（九州大学）

キーワード：浸透率、粒径分布、貯留層

石油、ガス、その他非在来型資源の効率的な生産のために、地下の流体流動解析が広く用いられているが、その中でも貯留岩の浸透率は非常に重要なパラメータの一つである。浸透率の推定には理論式・経験式が用いられることが多いが、貯留岩の浸透率には多くの要因が寄与しており、その推定精度は未だ十分とは言い難い。特に、砂岩を構成する粒子の粒径分布と浸透率の関係は明らかとなっていない。著者らのグループは，砂岩の粒径分布がWeibull分布にある程度したがうことを利用し，様々なWeibull形状係数をもつデジタル供試体を作成し，数値実験により浸透率の変化を調べてきた。本研究では、ポアスロートの流下方向に投影した平均断面積と形状係数が浸透率に及ぼす影響を調べた。その結果，これらの間には強い相関関係があることを明らかにした。本発表では，平均断面積と形状係数を説明変数，浸透率を目的変数とした回帰分析をおこない，浸透率を推定するための式を新たに提案する。