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[3K0101-09-07] 受動的地震探査法による貯留層内流体流動部の推定可能性
司会:笹岡孝司(九州大学)
キーワード:受動的地震探査法、貯留層モニタリング
近年、石油生産現場において受動的地震探査法の適用が進んでいる。受動的地震探査法は,主として水圧破砕適用時のアコースティック・エミッションや誘導微小地震活動の震源モニタリングにより地下のフラクチャ分布や進展を推定するために用いられている。しかし同時に,長期間の地震波動モニタリングにより得られる石油生産に伴う微小地震動を用いることで,貯留層内の流体流動部を推定することができると考えられている。これまでの研究により,単一のポアスロートを気泡や液胞を含む流体が流動する際に,圧力変化により地震波動が射出されることが確認されている。実際の貯留層内部には多数のポアスロートが近接して存在しており,それらのポアスロートから断続的に微小地震動が発せられていると考えられる。このような現実的な貯留層モデルに対して,受動的地震探査法によりどのように流体流動部が可視化されるかは明らかとなっていない。本研究では,現実的な貯留層モデルから発せられる微小地震動を地表に設置した受振器群で得るシミュレーションを行なった。本研究では,得られた受振記録から受動的地震探査法により貯留層位置がどのように推定されるか議論した。
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