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[3K0201-07-01] 銅電解における銀の溶解挙動
司会:佐々木秀顕(愛媛大学)
キーワード:銅電解、銀、溶解、塩化物イオン
銅の電解精製は、硫酸銅を主成分とする硫酸酸性水溶液を電解液とし、粗銅をアノードとして電解し、カソード上に純度99.99% の電気銅を製造するプロセスである。電気銅に含まれるほとんどの不純物金属元素は1ppm未満まで低減可能であるが、銀は数ppmから20ppm含有する。銅より貴な金属はほとんど溶解せず、アノードスライム(陽極泥)として、電解槽の底に落下して蓄積するが、銀の一部は電解液中に溶解している。電解液中に数十mg/Lの塩化物イオンが存在し、銀イオンの多くは電解液中の塩化物イオンと錯イオンを形成している。そこで、電解液中の銀濃度について、塩化銀の溶解度積や各錯イオンの錯安定度定数から考察することが有用であった。銀濃度は特に温度に依存し、塩化銀の溶解度積の温度依存性との相関が認められた。また、銀イオンの供給源となるアノードおよびアノードスライム(陽極泥)からの銀の溶解挙動について調査した結果を報告する。
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