一般社団法人資源・素材学会 2021年度 春季大会

講演情報(2021年1月29日付 確定版)

一般講演

湿式素材プロセッシング

2021年3月10日(水) 09:00 〜 11:40 第2会場

司会:佐々木秀顕(愛媛大学)、八木俊介(東京大学)

11:20 〜 11:40

[3K0201-07-07] 塩化物系濃厚水溶液を用いた鉛電解

○宮本 真之1、北田 敦1、深見 一弘1、邑瀬 邦明1 (1. 京都大学)

司会:八木俊介(東京大学)

キーワード:鉛電解、塩化カルシウム、濃厚水溶液

鉛製錬における精製工程では、ケイフッ酸浴を用いる電解精製(Betts法)が広く用いられる。一方で、ケイフッ酸浴の使用にあたり有害なフッ酸およびフッ化ケイ素の遊離揮発が懸念されており、フッ素フリーで安全な代替浴が求められる。鉛の電解浴は種々報告されているものの、鉛塩の溶解度、薬剤コスト、電着形態などの観点から実用に至る候補は限定される。
 我々は、塩化カルシウム等の金属塩化物塩を超高濃度に溶解した電解質水溶液のもつ特異性に着目し、金属めっき浴への展開をこれまでに報告してきた。例えば純水には難溶性である塩化銀が、高い塩化物イオン活量に起因して塩化物錯体として溶解すること、および平滑置換銀めっきが可能であることを明らかにした。塩化カルシウムは安価で毒性の低い薬剤であるため、工業的な取り扱いが容易であると期待される。本研究では鉛電解浴としての利用性を検討するために、純水には難溶性である塩化鉛の溶解度および塩化鉛を溶解させた濃厚塩化カルシウム水溶液の電気化学特性を調べた。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード