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[3K0401-07-04] 硫酸還元菌を用いたパッシブトリートメントにおける通水初期の処理メカニズム
司会:菅原一輝(成蹊大学)
キーワード:坑廃水処理、パッシブトリートメント、硫酸還元菌、phreeqc、モデル化
国内休廃止鉱山における坑廃水処理コストの削減等を目的に、様々なパッシブトリートメント技術の開発及び実用化に向けた研究が進められている。そのうち、微生物活性を利用するプロセスでは、充填材や坑廃水の通水条件により、処理に最適な菌叢がリアクター内で構築される。特に硫酸還元菌を用いたプロセスでは、穀物殻や牧草類、木材チップ、コンポスト等をリアクターの構造材や微生物の担持体、硫酸還元反応に必要な有機物の供給源として充填する。例えばもみ殻と石灰石を充填したリアクターにエタノールを添加するセミパッシブ方式のプロセスでは、20~30日程度で菌叢が構築され、溶存金属が主に硫化物として処理されることが報告されているが、菌叢構築前の通水初期であっても上記とは異なる形態で溶存金属が処理されることが確認されている。本研究では、充填材となるもみ殻からの溶出成分をバッチ試験により確認することで、通水初期における溶存金属の除去メカニズムについて調べた。本稿では溶出試験結果を硫酸還元菌による処理モデルに組み込み、系内の生物化学反応と最適な処理条件の関係についてまとめたものを報告する。
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