一般社団法人資源・素材学会 2021年度 春季大会

講演情報(2021年1月29日付 確定版)

一般講演

環境

2021年3月10日(水) 13:00 〜 15:40 第4会場

司会:中島一紀(北海道大学)、沖部奈緒子(九州大学)

13:00 〜 13:20

[3K0408-14-01] 鉄酸化細菌を利用した酸性坑廃水の除鉄プロセス実規模相当実証試験

○正木 悠聖1、林 健太郎1、濱井 昂弥1、鷲尾 翼1、酒田 剛1、金山 晃大1、堀内 健吾1、迫田 昌敏1、増田 信行1、佐藤 直樹1 (1. 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会:中島一紀(北海道大学)

キーワード:坑廃水、パッシブトリートメント、鉄酸化細菌、鉄除去

JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)では、国内休廃止鉱山における水処理費用削減等を目的として自然力活用型坑廃水処理技術の調査研究を行っており、複数の休廃止鉱山を対象に鉄酸化細菌を活用した除鉄プロセスと硫酸還元細菌を活用した重金属の硫化物処理について実規模相当実証試験を実施している。
 当該除鉄プロセスは矩形の反応槽(鉄酸化槽)に流量50~100 L/minで、酸性坑廃水(坑内起源であり溶存酸素濃度(DO)が著しく低い)を導水する鉛直下降流のプロセスである。シャワー状に導水することで酸素溶解を促進させ水封部でDOが6 mg/L程度になるよう調整し、坑廃水中に存在する鉄酸化細菌によりFe(II)イオンの微生物学的酸化を行っている。さらにFe(Ⅲ)イオンは槽内に充填した砕石(粒径は主に20/13mm)表面にて析出させるものである。実証試験では、鉄酸化槽処理水の溶存Fe濃度は概ね安定的に10 mg/Lであり、十分な除鉄性能が示唆された。一方で、槽内に鉄スケールが蓄積するため目詰まりすることが確認されており、解消のため定期的なメンテナンスが必要であることが明らかとなった。本稿では、2019年4月より実施している実証試験における除鉄プロセスの結果を報告する。

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