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[3K0408-14-07] 焼成温度および化学修飾が及ぼすモエジマシダbiocharのカドミウム及びヒ素吸着能への影響
司会:沖部奈緒子(九州大学)
キーワード:バイオチャー、重金属、ファイトレメディエーション、吸着
東南アジア地域ではヒ素(As)及びカドミウム(Cd)による土壌・水質汚染が深刻化している。これらの問題解決手段として、有害元素を植物に吸収・蓄積させて取り除く環境浄化手法であるファイトレメディエーションの適用が期待されているが、収穫後のバイオマス処理が問題となっている。そこで、本研究では土壌中のヒ素を吸収し収穫したモエジマシダを、重金属の吸着効果が期待されるbiocharへ600℃、800℃、1200℃の条件で焼成処理し、環境浄化資材としての性能を検討した。また、性能向上のために塩化鉄(FeCl3)及び水酸化ナトリウム(NaOH)によるbiocharの化学修飾を行った。性能項目として、比表面積の測定と構造観察およびbiocharと市販の活性炭のAs及びCdの吸着実験により吸着等温線を作成した。焼成温度によりモエジマシダbiocharの比表面積および表面構造は変化したものの、モエジマシダbiocharはAsおよびCdを全ての条件で90%前後の吸着率を示し、活性炭と同等の吸着性能が確認された。また、Fe(Ⅲ)とNaOHで修飾したbiocharは修飾前と比べて吸着率の向上が確認された。
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