一般社団法人資源・素材学会 2022年度 春季大会

講演情報(2022年1月28日付 確定版)

企画講演

【企画講演/招待講演】 現場担当者会議・日本メタル経済研究所エンジニアリングセッション(地球・資源分野)

2022年3月7日(月) 14:40 〜 16:10 第1会場 (Webex)

司会:羽柴公博(東京大学)

15:10 〜 15:40

[1K0107-09-02] 坑内閉塞空間における通気立坑のライニング工事について

○山下 寛人1、井上 直也1、武本 信也1、矢野 安則2、内田 昌志2、加島 豊志2、生野 嘉明2 (1. 住友金属鉱山株式会社、2. 三井住友建設株式会社)

司会:羽柴公博(東京大学)

キーワード:通気立坑、ライニング、菱刈鉱山、ワインディングパイプ、可塑性グラウト

菱刈鉱山は、鹿児島県伊佐市に位置する浅熱水性鉱脈型金銀鉱床の坑内掘り鉱山である。鉱脈には温泉を伴うことから、開山当初より温泉水位以下に抜湯室を設け、鉱脈中の温泉抜湯を行っている。さらなる深部開発のため、2012年より海抜-80MLに新抜湯室を建設するプロジェクトを開始した。新抜湯室の熱環境改善のために坑内通気立坑を開削したが、孔壁からの温泉水滲出や孔壁の剥落が確認されたため、立坑の恒久的な維持のための孔壁の保護方法を検討することとなった。種々検討の結果、立坑内への管体挿入による孔壁保護方法(ライニング工法)を採用することとしたが、必要通気量が確保可能な立坑径を維持し、坑内での作業空間の制約や温泉水滲出などの特殊条件にも対応が必要であったことから、こうした分野で多くの知見・技術を有する三井住友建設株式会社と共同で本工事を進めた。施工性および恒久性を考慮した管体や裏込め材の選定、坑内閉塞空間における管体設置方法の検討などを行った他、地上において実規模での事前施工試験も実施し坑内での本施工に備えた。実施工では想定外の事態も発生したが、都度現場で柔軟に対応しながら計画通りに工事を完工した。

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