(Special session) Powder and Purification Engineering Division Committee "Student Award Session”

[1K0306-15-07] [Student presentation: Bachelor’s course] Acid leaching property of Mg-rich steelmaking slag and synthesis of anion removal agent from its leachate

○Huixin Liu¹, Mitsuaki Matsuoka¹, Norihiro Murayama¹ (1. Kansai University)

司会：晴山　渉（岩手大学）

Keywords:Anion removal agent, Steelmaking slag, Acid leaching

高炉スラグと比較すると再利用されにくい製鋼スラグの新しい利用方法が望まれている。製鉄所で発生する製鋼スラグには、様々な組成や結晶構造を有するものが存在する。本研究では、Mg分を多く含む製鋼スラグに焦点を当てている。当研究室では、高炉スラグや製鋼スラグを酸浸出して得た溶液を出発原料に用いて、水溶液中の希薄な有害陰イオンを除去できる水酸化物系の除去材の合成を検討してきた。
本研究では、新たに入手したMg分に富む製鋼スラグに対して、様々な条件下で塩酸浸出を行った。陰イオン除去材の構成成分の浸出挙動、ならびに陰イオン除去能に寄与しないと考えられるSi分の挙動を詳細に調べた。様々な条件で得られた製鋼スラグの塩酸浸出液を用いて、いくつかの沈殿pHにて水酸化物の合成を行った。沈殿、水洗、乾燥を経る一連の陰イオン除去材の製造プロセスを想定して、浸出液中の溶出成分に関する物質収支を検討した。得られた生成物を用いて、有害陰イオン種のモデル物質として設定した水溶液中のSe(VI)の除去試験を行った。