一般社団法人資源・素材学会 2022年度 春季大会

講演情報(2022年1月28日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 環境/リサイクル

2022年3月7日(月) 13:00 〜 17:10 第4会場 (Webex)

司会:中村謙吾(東北大学),沖部奈緒子(九州大学),和嶋隆昌(千葉大学)

13:20 〜 13:40

[1K0401-12-02] 自然力活用型坑廃水処理実規模相当実証試験における嫌気反応プロセスの進捗報告

○正木 悠聖1、鷲尾 翼1、萩原 奏1、濱井 昂弥1、神谷 太郎1、堀内 健吾1、高本 宏介1、増田 信行1、佐藤 直樹1 (1. 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会:中村謙吾(東北大学)

キーワード:坑廃水、パッシブトリートメント、硫酸還元菌、SRB、硫化物

JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)では、国内休廃止鉱山における水処理費用削減等を目的として自然力活用型坑廃水処理技術の調査研究を行っており、鉄酸化細菌を活用した鉄酸化・除去プロセスと硫酸還元菌(以下SRB)を活用した嫌気反応プロセスについて2020年より実規模相当実証試験を実施している。実証試験の嫌気反応プロセスでは、反応槽にもみがらと石灰石の混合物を充填し、鉄酸化・除去プロセスを経た坑廃水を合計流量100 L/minで導水し、SRBの硫酸還元反応を活用して坑廃水中に含まれる亜鉛等重金属を主に硫化物として析出除去している。2系列ある反応槽ではSRBが機能するための栄養源に着目し、一方には間接的栄養源として米ぬか、もう一方には直接的栄養源としてエタノール溶剤を添加している。米ぬか系列では透水性低下により水みちが生じた可能性が示唆されたが、溶存Zn濃度は通年で良好に処理され2021年4月以降は全Zn濃度も安定的に一律排水基準を満足した。一方でエタノール系列では通年で全Zn濃度が安定的に一律排水基準を満足した。100 L/min規模での通年の処理性を確認できたことから、今後は浚渫頻度検討するために中長期的なデータを収集する。

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