一般社団法人資源・素材学会 2022年度 春季大会

講演情報(2022年1月28日付 確定版)

企画講演

【企画講演/招待講演】 資源・素材学会長期テーマプロジェクト研究紹介(2022年春)

2022年3月9日(水) 10:10 〜 14:25 第1会場 (Webex)

司会:柴山 敦(秋田大学),島田 英樹(九州大学),邑瀬 邦明(京都大学)

10:25 〜 10:45

[3K0101-08-01] 海洋の鉄酸化細菌を用いた有価硫化鉱物の海水浮遊選別法の開発

○淵田 茂司1、牧田 寛子2、北川 こころ2、小山 恵史1、石田 紗菜1、薛 継峰1、所 千晴1 (1. 早稲田大学、2. 東京海洋大学)

司会:柴山 敦(秋田大学)

キーワード:浮選、黄鉄鉱、海洋鉄酸化細菌、酸化

鉱石の低品位化,難処理化が見込まれる中,銅,亜鉛,鉛などのベースメタルの持続的かつ安定的な一次供給を達成するためには,高効率かつ環境負荷の小さい選鉱技術を選択することが望まれる。とくに,脈石鉱物である黄鉄鉱の有価鉱物への混合を抑制するためには消石灰や生石灰を加えてpHを10以上に調整し浮選操作を実施する必要がある。本研究では浮選用水として海水を使用することを想定し,アルカリ剤の添加に代わる新しい低環境負荷選鉱技術として浮選前処理や操業段階で海洋鉄酸化細菌の利用を検討する。海洋鉄酸化細菌は黄鉄鉱表面の酸化を促進するだけでなく,黄鉄鉱と菌体や代謝物の選択的吸着等の反応促進により黄鉄鉱表面を親水化し,浮遊抑制を達成できる可能性がある。さらに,鉄酸化細菌の無機炭素固定能力を活用し,二酸化炭素ガス吹込みによる温室効果ガス削減技術としての利用価値にも期待される。今回の発表では資源・素材分野における本プロジェクトの位置づけや,試験内容,プレリミナリーな実験結果について紹介し,海洋微生物を活用した鉱業活動の将来展望についても議論する。

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