10:10 〜 10:30
[3K0301-06-03] (学生発表:修士課程) 導電体を介した反応を用いたZnCl2系溶融塩からのPbCl2除去
司会:安田幸司(京都大学)
キーワード:電気炉ダスト、亜鉛、溶融塩、リサイクル
電電気炉ダストからZnをリサイクルする現行プロセスは回収率やエネルギー効率の面で改善が必要であり、新プロセスの開発が求められている。当研究グループでは電気炉ダスト中のZnを選択的に塩化揮発し、得られた粗ZnCl2を精製、電解し金属Znを製造する新プロセスの開発を進めている。本研究では、粗ZnCl2の精製工程のための基礎検討を進めており、その一手法として、金属導電体を介した反応(LR-EMR)の適用を考えている。LR-EMRでは、不純物塩化物の還元反応と還元剤の酸化反応の2つの反応が、導電体を介した電子の移動によって、物理的に異なる場所で進行する。本研究では、還元剤として金属Znを適用する。この場合の総括反応は、金属Znによるセメンテーション反応と同じであるため、熱力学的にはセメンテーション反応と同程度まで不純物濃度の低減が可能と考えられる。その上、添加した金属Znは生成物と接触しないため純度が変わらず、一方、不純物の析出反応はカソード電極近傍のみで起こるため、析出箇所の制御や溶融塩との容易な分離が期待される。本発表では粗ZnCl2中の代表的な不純物塩化物であるPbCl2を対象として、LR-EMRの有効性と、それによるPbCl2濃度の変化について報告する。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください