MMIJ Annual Meeting 2022

Presentation information (2022/01/28 Ver.)

Special session

(Special session) Mining History

Wed. Mar 9, 2022 1:00 PM - 5:00 PM Room-3 (Webex)

司会:中西 哲也 (九州大学),久間 英樹 (松江工業高等専門学校),大石 徹 (日鉄セメント株式会社)

3:15 PM - 3:40 PM

[3K0307-13-06] [Student presentation: Doctoral course] Transformation of the production system of Japanese metal mines from the late 16th to 17th century

○Mika AOKI1 (1. Kansai University Graduate School)

司会:久間 英樹 (松江工業高等専門学校)

Keywords:miners, professional, division of work, systematization, mining city

16世紀になると商品経済の発展と貿易の拡大により金銀銅の需要が高まり、日本列島各地で鉱山の開発が行われるようになる。鉱山では生産量の増加を図るために地表採掘から地下採掘へと採鉱技術の変化があり、選鉱・製錬技術も進化した。技術の向上を可能にした背景には、当時の社会体制の中で鉱山操業が一つの職業として専業化されたことが挙げられる。
規模の大きな鉱山では、権力者による鉱山管理が進み、鉱山での生産工程において採鉱と選鉱・製錬の分業が一般的になった。佐渡金銀山の相川や石見銀山の柵内など重要鉱山地域には、一定の範囲に町割りを設け、鉱山関係者を定住させ、採鉱と製錬などの作業を行わせる例が見られる。こうして、山中にありながら、その地方の経済・文化の中核となる、いわば鉱山都市と呼べるような人口の集中地域が出現した。
世界的にみても、このような鉱山都市の例は、大航海時代に銀の需要が高まった16世紀に形成されている。この社会体制の変化を明らかにすることで鉱山での生産体制だけでなく当時の社会構造についても明らかにしうると考えられる。

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