一般社団法人資源・素材学会 2024年度 春季大会

講演情報(2024年2月2日付 確定版)

一般講演

【一般講演】リサイクル[3/17(日) PM 第2会場]

2024年3月17日(日) 15:40 〜 17:20 第2会場(6号館 3階 631)

司会:Ilhwan Park(北海道大学),関本 英弘(岩手大学)

●リサイクル:資源・素材のリサイクルに関して、選別方法,素材プロセッシング,社会システムの個別課題への対応および分野横断的な議論を行う。

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

16:20 〜 16:40

[1K0207-11-03] 銅製錬プロセスを用いた基板リサイクルにおけるスズの事前分離回収法の検討

○川村 茂1、上田 早紀1、高崎 康志1、芳賀 一寿1、柴山 敦1 (1. 秋田大学)

司会:関本 英弘(岩手大学)

キーワード:廃電子基板、鉛スズ溶体、浸漬、はんだ、リサイクル

現在、廃電子基板のリサイクルは銅、貴金属の回収を目的として、主に銅製錬炉で処理されている。処理の主体は自溶炉、転炉であり、硫化物の酸化反応熱を利用し、かつ、銅は貴金属のコレクターとしての能力が高く有効な処理方法である。しかしながら、基板にはんだとして含まれるスズは、この酸化雰囲気では酸化スズの安定領域であり、スラグに大部分が移行することから、収率が低いことが問題点である。また、近年の使用状況としてスズは、はんだの他にも電子部品、ITOなど様々な分野で使用されていることから需要度は高い。本研究では、廃電子基板を銅製錬炉に投入する前段階でスズを回収することで、回収率の向上を図ることを目的とした。そこで、乾式法を用いて選択的に基板から直接はんだを回収する方法として、鉛スズ溶体への浸漬法に着目し基礎研究を行った。浸漬法によるはんだ回収率は90%以上であることが確認でき、さらに実証化に向けた試験とプロセスの検討を実施した。

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