3/17PM (General session) Recycling

[1K0207-11-04] Development of Rhodium recycling method using “Dry Aqua Regia”

○Cindy Wijaya^{1 [Master’s course]}, Shota Furukawa¹, Akihiro Yoshimura¹, Yasunari Matsuno¹ (1. Chiba University)

Chairperson: Hidehiro Sekimoto (Iwate University)

Keywords:Dry aqua regia, Molten salt, Rhodium

ロジウムは白金族金属の中でも高い触媒能や化学的安定性を持ち、大半が自動車用触媒用途に利用される。一方、資源的に極めて希少であり、わずかな需給の不均衡により供給や価格が大幅に不安定になる点が問題とされており、使用済み製品からのリサイクルが推進されている。しかし、従来のリサイクル手法では処理が困難であり、またエネルギーや薬品消費に起因する環境負荷やコストの大きさが問題となっている。本研究室では、塩化鉄(III)と塩化カリウムの混合溶融塩を「固体王水」として用いた環境調和型の回収プロセスを開発しており、これまでに白金およびパラジウムへの適用が確認されている。本研究では、この固体王水をロジウムに対して適用し、環境調和型のリサイクル手法の開発を目的とした。具体的には、ロジウムを固体王水中で溶解させた後、エタノールなどと用いたリーチングと固液分離により不純物を除去し、更に適切な試薬でロジウムイオンを含有する溶媒を得た上で、最後にギ酸を還元剤として用いてロジウムの回収を試みた。その結果、固体王水によるロジウムの塩化・溶解、および単体のロジウムを高純度で回収できることが確認された。