13:20 〜 13:40
[1K0301-08-02] 塩酸溶媒中のクロム塩化物錯体の水和過程
司会:安田 拓海(京都大学)
キーワード:クロム塩化物錯体、水和、塩酸水溶液、紫外可視吸収分光、熱力学モデルフィッティング解析
塩酸溶媒中で、塩化物錯体形成傾向は金属元素ごとに異なり、例えばイオン交換体への吸着挙動の違いを利用して効率的な分離工程を実現できる。クロムは構造材、機能性材料の添加元素として広く使用されており、都市鉱山から回収される二次原料に多く含まれる。二次原料からの有価金属の再生工程に湿式製錬を応用する場合、クロムイオンの水和、錯形成速度が他の金属元素に比較して非常に遅いため、迅速で安定的な分離工程構築の妨げになっている。そこで本研究では、イオン交換反応、加水分解による沈殿分離などに適したクロム錯体を迅速に生成することを目的とする。研究の第一段階として10°Cから50°Cにおけるクロム塩化物錯体分布と錯形成過程を調査する。クロム塩化物錯体分布は、紫外可視吸収分光を解析することで求めることができる。独自に開発するフローセルを用いて測定する紫外可視吸収分光の経時変化から、分布の経時変化を明らかにし、平衡に達するまでに必要な時間を調査する。
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