一般社団法人資源・素材学会 2024年度 春季大会

講演情報(2024年2月2日付 確定版)

一般講演

【一般講演】岩盤工学/資源開発技術[3/18(月) AM 第1会場]

2024年3月18日(月) 09:00 〜 12:00 第1会場(6号館 2階 625)

司会:濵中 晃弘(九州大学),宮崎 晋行(産業技術総合研究所)

●岩盤工学:岩盤の力学特性,地山応力など、地下の岩盤の状態の把握に必要な基礎的な試験技術,解析技術、そしてこうした技術を用いたケーススタディについて議論を行う。

●資源開発技術:エネルギーや金属鉱物などの資源の開発に必要な上流から下流までの開発・生産の技術に関する科学的・技術的な現状および課題について議論を行う。

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

11:00 〜 11:20

[2K0101-08-06] 地中レーダ探査における複素導電率の推定に及ぼす電磁波散乱の影響とその低減

○平井 裕希1[修士課程]、武川 順一1 (1. 京都大学)

司会:宮崎 晋行(産業技術総合研究所)

キーワード:Cole-Coleモデル、地中レーダ探査、複素導電率、チャージアビリティ

地下浅部の鉱物探査の手法の1つに地中レーダ探査が挙げられる。地中レーダ探査は探査対象の位置や深度を把握するためによく利用されるが,地下媒質の物性推定に踏み込んだ研究はこれまであまり行われていない。そこで,過去の研究では電磁波の反射情報のみを利用して複素導電率を推定する手法が提案された。また、この手法を利用することで推定値の空間分布から地下物性の水平方向の変化が捉えられることを確認した。一方で,地下物性の空間分布を詳細に解析するには,電磁波の散乱が物性推定に及ぼす影響を考慮する必要がある。本研究では水平方向に導電率が変化するモデルを設定し,送信源の周波数を変化させることで推定結果がどのような影響を受けるのか数値実験により検討した。結果、高周波になるにつれて推定値が変化する領域が小さくなる傾向が見られ,電磁波の散乱の影響を低減できる可能性を示すことができた。

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