10:00 〜 10:20
[2K0401-08-04] 酸化鉄汚泥による最終処分場における硫化水素ガスの発生抑制
司会:小山 恵史(九州大学)
キーワード:リサイクル、硫化水素、廃棄物最終処分場
最終処分場から発生する硫化水素の主要因として廃石膏ボードが考えられ、廃石膏の埋立処分は埋立地の環境保全上、大きな問題となっている。一方、硫化水素の抑制材の開発も進んでいるが、吸収材の使用や石灰とコンクリート混合物を覆土として使用する等、どの方法も新たにコストがかかることが課題である。これまでに、発表者らはコストのかからない不要の産業廃棄物である酸化鉄汚泥を硫化水素発生抑制材として活用し、廃石膏から発生する硫化水素を抑制できることを明らかとしたが、実用段階での評価には至っていない。
そこで、本研究では埋立地を想定した模擬実験槽を用いて、埋立処分場から発生する硫化水素を抑制させる方法を検討した。
その結果、廃石膏単独の埋立実験系において、実験槽が嫌気性雰囲気の中、pHが中性領域であり有機物が存在する環境下では廃石膏から硫化水素が発生し、気相中で最大10ppm、浸出水で50ppm以上検出された。一方、酸化鉄汚泥と廃石膏を混合埋立した実験系では、硫化水素が気相中で0.1ppm以下、浸出水で最小0.2ppmであった。
以上のことから、廃石膏と酸化鉄汚泥を混合して埋め立てることで、廃石膏から発生する硫化水素を抑制できることが明らかとなった。
そこで、本研究では埋立地を想定した模擬実験槽を用いて、埋立処分場から発生する硫化水素を抑制させる方法を検討した。
その結果、廃石膏単独の埋立実験系において、実験槽が嫌気性雰囲気の中、pHが中性領域であり有機物が存在する環境下では廃石膏から硫化水素が発生し、気相中で最大10ppm、浸出水で50ppm以上検出された。一方、酸化鉄汚泥と廃石膏を混合埋立した実験系では、硫化水素が気相中で0.1ppm以下、浸出水で最小0.2ppmであった。
以上のことから、廃石膏と酸化鉄汚泥を混合して埋め立てることで、廃石膏から発生する硫化水素を抑制できることが明らかとなった。
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