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[2K0401-08-07] 風化促進によるネガティブエミッション技術に利用する岩石の二酸化炭素除去ポテンシャル評価
司会:菅原 一輝(北九州市立大学)
キーワード:環境、風化促進技術、ネガティブエミッション技術、玄武岩、CDRポテンシャル
岩石の風化作用を促進(ERW)することにより大気中のCO2を炭酸塩鉱物として除去(CDR)するネガティブエミッション技術が注目されている。ERWでは岩石から溶出してCDRに寄与する陽イオン(Ca・Mg等)の含有量が重要であり、Beerling et al., (2020)ではそれらのイオンに富んだ易風化物質を主要な構成物質とする玄武岩を有力候補としている。一方、Renforth. (2021)では、全岩化学組成を基に岩石1トン当たりのCO2固定量(CDRポテンシャル)を評価している。しかし、岩石には粘土鉱物などの難風化物質も含まれるため、実際の岩石からの陽イオン溶出量を過大評価してしまう懸念がある。そのため、岩石の構成物質を考慮した有効なCDRポテンシャルを求める必要がある。本研究では、形成時期や成因が異なる玄武岩をERWに用いることを想定して、様々な岩石の易風化物質と産状を特定し、その含有量や化学組成に基づくCDRポテンシャルを求めて比較を行った。また、今後岩石のCDRポテンシャルを大量かつ迅速に評価していくことを考慮し、高度な技術を必要としない簡易評価法についても検討を行った。
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