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[2K0501-05-04] 高度選別システム開発のための黒色プラスチックの局所センシング
司会:三木 一(九州大学)
キーワード:黒色プラスチック、ラマン分光、近赤外分光
黒色プラスチックのリサイクルは、含有する黒色顔料の影響で、分光法による材質判定が難しく、大きな課題となっている。一方、我々は、複数のセンサーを組み合わせた高度選別システムの開発に取り組んでいる。本研究では、ラマン分光や近赤外分光の小型モジュールを用いて、黒色プラスチックスの局所的な識別評価を実施した。スペクトル解析では、材質が既知のサンプルから求めたスペクトルを基準として、最小二乗法により各材質の寄与率を求めた。その結果、ラマン分光測定では、黒色ポリエチレン材は、光吸収熱で溶解し易い上にS/N比が非常に悪いが、レーザー光の強度と測定時間の適正条件を見出し判定を可能にした。近赤外分光測定では、迅速に91%の高い寄与率でポリエチレンであると算出された。逆に、ポリエチレンテレフタレート材では近赤外分光測定での判定は難しかった。黒色プラスチックの識別には、これらの方法の併用が望ましい。
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