一般社団法人資源・素材学会 2024年度 春季大会

講演情報(2024年2月2日付 確定版)

企画講演

【企画講演】招請講演:日本鉱業協会 現場担当者会議より(環境・リサイクリング分野)[3/18(月) AM 第5会場]

2024年3月18日(月) 11:00 〜 12:00 第5会場(6号館 3階 636)

司会:伊藤 真由美(北海道大学)

●本会では、「春季・秋季大会」の活性化の一環として、講演対象をよりエンジニアリング部門へ広げ、産学それぞれが気づきの多い充実した大会を目指しております。
日本鉱業協会「全国鉱山・製錬所現場担当者会議」での発表者より招請者を選定し、産学相互交流によるニーズ/シーズ発見の場としていただくために本セッションを企画いたしました。

<発表時間30分中、講演25分、質疑応答5分/1件>

11:30 〜 12:00

[2K0506-07-02] GISTM(尾鉱管理に関する国際産業規格)と当社の取り組み

○岸本 恭暢1 (1. 住友金属鉱山株式会社)

司会:伊藤 真由美(北海道大学)

キーワード:尾鉱管理、尾鉱堆積場、国際金属・鉱業評議会、安全性評価

2011年の東日本大震災で東北地方にある3ヶ所の尾鉱堆積場から堆積物が流出した事故を受け、経済産業省は2012年に堆積場に関する技術指針を見直し、大規模地震動に対する耐震安定性評価を義務付けた。当社は、この評価において安定性が不十分と判定された堆積場に対して、2014年から2015年の間に約43億円の費用を投じてセメントによる地盤改良工事を実施した。
一方、2014年から2019年にかけて海外鉱山で立て続けに発生した尾鉱堆積場の決壊事故を受けて、責任投資原則(PRI)、国連環境計画(UNEP)、国際金属・鉱業評議会(ICMM)の三者により、尾鉱管理に関する国際産業規格(Global Industry Standard on Tailings Management:GISTM)が2020年8月に発表された。GISTMは社会的・環境的・技術的な観点を統合したマネジメント規格であり、独立した第三者による監視と尾鉱堆積場に関する様々な情報(立地場所の環境、地域経済、気候、地形、地質、決壊による被害規模など)の開示を求めている。当社はICMMの会員企業として、堆積場の目視点検、水位観測孔の整備、それらの結果を統合した安全性評価の作成など、GISTM準拠への取り組みを当局と連携して推進している。

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