一般社団法人資源・素材学会 2024年度 春季大会

講演情報(2024年2月2日付 確定版)

企画講演

【企画講演】招請講演:日本鉱業協会 現場担当者会議より(地球・資源分野)[3/19(火) AM 第1会場]

2024年3月19日(火) 10:30 〜 12:00 第1会場(6号館 2階 625)

司会:才ノ木 敦士(熊本大学)

●本会では、「春季・秋季大会」の活性化の一環として、講演対象をよりエンジニアリング部門へ広げ、産学それぞれが気づきの多い充実した大会を目指しております。
日本鉱業協会「全国鉱山・製錬所現場担当者会議」での発表者より招請者を選定し、産学相互交流によるニーズ/シーズ発見の場としていただくために本セッションを企画いたしました。

<発表時間30分中、講演25分、質疑応答5分/1件>

10:30 〜 11:00

[3K0104-06-01] ドローン3次元レーザー地形測量による切羽等の現況管理及び初期探鉱における地形測量の利用

○高橋 一晴1 (1. 日鉄鉱コンサルタント株式会社)

司会:才ノ木 敦士(熊本大学)

キーワード:ドローン、3次元レーザー地形測量、資源探査、現況管理、安全管理

ドローンによる鉱床探査技術の開発時に、正確な対地高度でドローンを飛行させる必要性が解決すべき課題とされ、日鉄鉱コンサルタントにおいて、2020年度及び2021年度よりMatrice 300 RTK及びZenmuse L1を導入して試用を開始し、最新の地形図の作成を試みた。
上記の機器は比較的安価な3次元レーザー地形測量機ではあったが、植生域においても、DTMの作成が可能であり、資源探査初期で必要になる地質構造解析を行えることが分かった。DTMの作成が可能になり、対地高度を一定とした飛行計画の作成ができ、飛行誤差の非常に少ない飛行・測定を行えた。同測量時のフィルタリング用の数値写真から、モザイク画像を作成することにより、切羽等の最新の現況を確認することが可能となった。これにより、調査ルートの選定を事前に効率的に行えると判断できた。
これまでの現地測量では、約2.5km2の範囲を担当3名、測量4日間、解析・作図7日間の期間を要したが、鉱山において、上記機器一式を導入した結果、同範囲を担当2名、測量1.5日、解析・作図4日間となり、効率的な測量・現況管理を実施可能となった。また、法面傍や犬走等の危険箇所傍における業務を減らすことで安全管理上でも貢献する結果となった。

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