一般社団法人資源・素材学会 2024年度 春季大会

講演情報(2024年2月2日付 確定版)

企画講演

【企画講演】招請講演:日本鉱業協会 現場担当者会議より(プロセス・素材分野)[3/19(火) AM 第2会場]

2024年3月19日(火) 10:30 〜 12:00 第2会場(6号館 3階 631)

司会:松浦 宏行(東京大学)

●本会では、「春季・秋季大会」の活性化の一環として、講演対象をよりエンジニアリング部門へ広げ、産学それぞれが気づきの多い充実した大会を目指しております。
日本鉱業協会「全国鉱山・製錬所現場担当者会議」での発表者より招請者を選定し、産学相互交流によるニーズ/シーズ発見の場としていただくために本セッションを企画いたしました。

<発表時間30分中、講演25分、質疑応答5分/1件>

11:30 〜 12:00

[3K0205-07-03] パン酵母による金のバイオソープションと新規材料の開発

○飯島 遥1、鈴木 峻平1,2、小西 康裕3、椎木 弘3 (1. 三菱マテリアル株式会社、2. 茨城大学、3. 大阪公立大学)

司会:松浦 宏行(東京大学)

キーワード:金属リサイクル、バイオソープション、酵母、ナノ粒子、新素材

家電や各種電子機器類の廃基板であるE-Scrapには金や銀,銅,パラジウムといった有価金属が高濃度に含まれており,製錬原料の供給源として処理量の増加が望まれている。しかしながら既存のプロセスの延長での処理量増加には課題も多い。既存の処理方法を補完する手法として,微生物を用いた金属回収(バイオソープション)の実用化が検討されている。我々はパン酵母によるE-Scrap中の金のバイオソープションに着目した。そして,本技術の実用化のため,10 kg以上のE-Scrapをバッチ処理可能な大型実験機を新規に開発し,ビーカースケールとの比較を行い有用性を確かめた。さらに酵母の細胞表面上に吸着した金イオンを還元させ,ナノ粒子を生成することに成功した。得られた金ナノ粒子担持酵母を用いて分散液の作製をはじめ,細菌の検査標識や金含有量を低減させた導電膜を開発した。本研究により廃棄物中の金を原料として,ユニークな特性を有する機能性材料の合成が可能であることが示された。

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