一般社団法人資源・素材学会 2024年度 春季大会

講演情報(2024年2月2日付 確定版)

一般講演

【一般講演】環境/鉱物処理[3/19(火) AM 第4会場]

2024年3月19日(火) 09:00 〜 12:00 第4会場(6号館 3階 635)

司会:芳賀 一寿(秋田大学),晴山 渉(岩手大学)

●環境:資源・素材プロセスの過程で排出される環境負荷物質の不動化技術,浄化材料,化学再生,モデリング,リスク評価および資源・素材プロセス技術を適用した環境保全に関する学術的議論を行う。

●鉱物処理:天然鉱物資源の選鉱・製錬分野(物理選別,浮遊選鉱,バイオリーチング,ケミカルリーチング等)における新手法開発,新たな対象物への適用技術開発等について議論を行う。

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

11:20 〜 11:40

[3K0401-08-07] 化学処理とマイクロ波加熱を用いた難溶性ベリリウム鉱石の低温精製技術

○横浜 翔太1、中野 優1、金 宰煥1、赤津 孔明1、黄 泰現1、杉本 有隆1、中道 勝1 (1. 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構)

司会:晴山 渉(岩手大学)

キーワード:ベリリウム鉱石、溶解技術、マイクロ波加熱、化学処理

ベリリウムは、低比重、高剛性比、高熱容量という、ユニークな特性を持つ。銅に2%程度添加したベリリウム銅合金は、銅の高電気伝導性を有しながら、機械特性が大幅に向上するため、電子部品のスイッチ等の機械的負荷の高い部材として多く用いられる。またベリリウムは、核融合炉においても重要な材料であり、核融合燃料のトリチウムを効率よく生産するための中性子増倍材として不可欠である。
ベリリウムはベリリウムを含む鉱石から精製されるが、その溶解工程は複雑でエネルギー多消費型プロセスである。ベリリウム鉱石のベリル(Be3Ai2Si6O18)は、結晶が非常に安定なため従来では、ベリルを1600℃以上での溶融・急冷によるフリット化処理、900℃の再結晶化処理、さらに250℃の濃硫酸焙焼処理の3段階の熱処理を経て、ベリリウムを溶出している。新たにQSTで開発した革新的な溶解技術は、化学処理とマイクロ波加熱を組み合わせることにより、300℃以下の低温で、容易にベリリウムの溶解液を得ることに成功した。本発表では、低温溶解技術の詳細と、化学処理とマイクロ波加熱がもたらすベリル溶解挙動について報告する。

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