資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】最近の採掘技術に関するトピック ① [9/10(火) AM 第2会場]

2024年9月10日(火) 09:30 〜 11:50 第2会場 (一般教育2号館 1F 102) (一般教育2号館 1F 102)

司会:佐藤 晃(熊本大学)、高木裕治(石灰石鉱業協会)

●石灰石鉱山をはじめとする採掘技術に関する最新の技術や関連する研究成果の発表を通して,新たな技術開発の知見を交換しする場を提供する。また,この企画発表を通して技術者および研究者どうしの親睦をはかり,新たな採掘技術発展のための知識を集約する。

<発表:20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

09:35 〜 09:55

[1201-06-01] 香春鉱山生産工程の合理化による最適オペレーション体制の構築

○村上 健一1 (1. 香春鉱業株式会社)

司会:佐藤 晃(熊本大学)

キーワード:石灰石、労働者不足、運転手不足、機械化

香春鉱山では、年々深刻化する労働者不足問題に備え、省人化等を目的とした生産工程の合理化に取り組んでいる。
 1つ目の事例として、色彩選別機による手選別の自動化を紹介する。寒水石白色度管理のため、着色石等を目視判別し、それらを手作業(手選別)で取り除いている。しかしながら、数年前より手選別作業員の高齢化による人手不足が顕著となっていた。この問題に対して、色彩選別機による自動化を検討、運用開始し、順調に稼働している。これにより、要員を削減することが出来た。また、運用開始後の寒水石の白色度も問題無い。
 2つ目の事例としてタンカル原石の立坑設備切替輸送を紹介する。タンカル原石及び寒水石はダンプトラックにより、山頂から工場や苅田港へ輸送している。しかしながら、ダンプトラックの運転手は高齢化と共に減少しており、対策が急務となっている。この問題に対して、砂味の生産・輸送工程と同じ立坑設備をタンカル原石と砂味で切替使用することとした。コンタミによる品質低下防止、回収率向上の各種対策を実施し、品質と回収率を大幅に改善した。これにより、ダンプトラック運転手の要員を削減することが出来た。