11:10 〜 11:30
[1201-06-05] 大船渡鉱山における自然再生への取り組み
司会:高木裕治(石灰石鉱業協会)
キーワード:石灰石鉱山、緑化、植物遷移、土壌改良、食害対策
大船渡鉱山では年間約2,500千トンの石灰石を採掘し、その大部分を太平洋セメント株式会社大船渡工場へセメント原料として出荷している。採掘場は、石灰岩層を覆う表土に加えて貫入岩が発達しており、処理先として捨石集積場を設置している。これら集積場の法面や、運搬路を造成する際に成形した切土法面など、各種法面に対して自然再生を目的に順次緑化を行っている。過去の緑化事例では風水害による種子の流出や高額な施工単価、シカによる食害、土壌の貧栄養化など様々な課題が発生していた。
本取り組みでは様々な条件の法面に対し施工方法と植物種を変化させて緑化を実施することで、それぞれの地盤条件に対して最適な組み合わせを見出した。加えて、植生の外来種から在来種への遷移が確認でき、それを利用することで草本類の法面への早期定着が可能となった。その他、貧栄養土壌に適した植物種とその効果の検討や植物を利用した土壌改良の実施、緑化における森林表土のポテンシャルの確認、シカの食害対策実施の効果確認などを行った。
本講演では、これら石灰石鉱山の自然再生に向けた取り組みの中で得られた知見について報告する。
本取り組みでは様々な条件の法面に対し施工方法と植物種を変化させて緑化を実施することで、それぞれの地盤条件に対して最適な組み合わせを見出した。加えて、植生の外来種から在来種への遷移が確認でき、それを利用することで草本類の法面への早期定着が可能となった。その他、貧栄養土壌に適した植物種とその効果の検討や植物を利用した土壌改良の実施、緑化における森林表土のポテンシャルの確認、シカの食害対策実施の効果確認などを行った。
本講演では、これら石灰石鉱山の自然再生に向けた取り組みの中で得られた知見について報告する。
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