資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 開発機械/ 岩盤工学/ 資源開発技術 [9/10(火) PM 第2会場]

2024年9月10日(火) 15:10 〜 16:50 第2会場 (一般教育2号館 1F 102)

司会:福田 大祐(北海道大学)

●開発機械:資源生産や地下空間利用のために用いられる技術について、岩盤掘削・破砕やその制御など、計測や機械工学的側面を中心とした議論を行う。

●岩盤工学:岩盤の力学特性,地山応力など、地下の岩盤の状態の把握に必要な基礎的な試験技術,解析技術、そしてこうした技術を用いたケーススタディについて議論を行う。

●資源開発技術:エネルギーや金属鉱物などの資源の開発に必要な上流から下流までの開発・生産の技術に関する科学的・技術的な現状および課題について議論を行う

<発表時間20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

15:50 〜 16:10

[1212-16-03] 鉱山の残壁健全性モニタリングへの発破振動利用の可能性について

○坂本 仁1[修士課程]、村田 澄彦1、小林 和弥1 (1. 京都大学)

司会:福田 大祐(北海道大学)

キーワード:岩盤斜面、健全性モニタリング、発破振動

鉱山の安全な操業や環境保全の観点から、残壁の安定性を確保することが重要である。
そこで、本研究では、従来のAPSやGPSによる残壁の変位モニタリングに加えて、これまで利用されてこなかった発破振動を残壁の健全性モニタリングに利用できないか検討した。具体的には、残壁の一部に劣化領域を設けた鉱山の二次元断面モデルに対して、劣化領域の劣化度を変えた場合の発破振動の伝播を地震波伝播シミュレーションソフトであるSW4を用いて計算し、発破位置から見て劣化領域の前方、中央、後方に設定した3つの観測点での発破振動(変位)波形を得た。次に、日々変化する発破の位置や規模の影響を受け難いと考えられる発破振動波形の周波数特性を周波数解析により調べた。
その結果、劣化領域の劣化が進行するに伴って発破振動波形に含まれる周波数の最大値が小さくなっていくことが確認できた。また、同一劣化度では、劣化領域の中央と後方に設定した観測点における発破振動波形に含まれる周波数の最大値がほとんど等しいことが確認できた。これらより、発破振動波形に含まれる周波数の最大値をモニタリングすることで残壁の健全性を評価できる可能性があることが示唆された。

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