08:45 〜 09:05
[1301-09-01] 福島県A鉱山における坑廃水pH変動現象の原因究明と対策検討
司会:淵田 茂司(東京海洋大学)
キーワード:坑廃水、休廃止鉱山、光合成
福島県のA鉱山はスカルン鉱床で、かつて銅、石灰石などを産出していた。その旧坑道の廃水は休廃止鉱山坑廃水として水処理およびモニタリングが引き続き行われている。
A鉱山の旧坑道坑廃水の坑口でのpHは8.0前後の値を示す。この坑口廃水は暗渠、硫酸注入処理施設、調整池を経て河川に放流される。硫酸注入処理施設でのpHモニタリング値は7.9±0.1程度の値を示す。有害重金属等の水質は常に規制値をクリアしており、pHも硫酸注入が必要無い値であることが多いため、水処理およびモニタリングのさらなる省力化に向けた検討を行っている。
しかしながら放流水のpHは、規制値の8.6を上回ることこそ無いものの日内変動によって最大瞬時値8.4まで上昇する現象が観察されており、これが現状唯一の懸念材料である。現地調査の結果、調整池の砂地に藻類(カワシオグサと推定される)の繁茂が確認され、調整池でのpH、DO測定の結果からも藻類の光合成による溶存炭酸化学種の消費によるpH上昇である可能性が高いとわかった。遮光による光合成阻害等の対策の有効性についても検討する。
A鉱山の旧坑道坑廃水の坑口でのpHは8.0前後の値を示す。この坑口廃水は暗渠、硫酸注入処理施設、調整池を経て河川に放流される。硫酸注入処理施設でのpHモニタリング値は7.9±0.1程度の値を示す。有害重金属等の水質は常に規制値をクリアしており、pHも硫酸注入が必要無い値であることが多いため、水処理およびモニタリングのさらなる省力化に向けた検討を行っている。
しかしながら放流水のpHは、規制値の8.6を上回ることこそ無いものの日内変動によって最大瞬時値8.4まで上昇する現象が観察されており、これが現状唯一の懸念材料である。現地調査の結果、調整池の砂地に藻類(カワシオグサと推定される)の繁茂が確認され、調整池でのpH、DO測定の結果からも藻類の光合成による溶存炭酸化学種の消費によるpH上昇である可能性が高いとわかった。遮光による光合成阻害等の対策の有効性についても検討する。
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