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[1507-10-02] 抽出・相分離によるアルミニウムのアップグレードリサイクル技術の創成
司会:村山 憲弘(関西大学)
キーワード:アルミニウムスクラップ、リサイクル、不純物除去
アルミニウムは新地金を製造する際の電力消費量が他の主要金属と比べても非常に大きい一方、スクラップを溶解して再生地金を製造することで、地金製造工程における消費電力を約3%までに抑制することができる。したがって、アルミニウムのリサイクルは、カーボンニュートラルに向けて重要な課題である。現状、国内におけるアルミニウムの地金製造におけるスクラップ使用比率は、鋳造材が100%に近い一方で、展伸材は10%程度に留まっている。この原因は、展伸材から不純物許容度の大きい鋳造材へのカスケードリサイクルが行われているためである。したがって、アルミニウムスクラップ中の不純物を積極的に除去することにより、展伸用再生地金の製造を可能とするアップグレードリサイクル技術の確立が期待されている。鋳造材に主要合金元素として添加されているシリコンを除去可能とする手法の確立を目指すCOI-NEXT地域共創分野「富山循環経済モデル創成に向けた産学官民共創拠点」の研究開発課題1「抽出・相分離によるアルミニウムのアップグレードリサイクル技術の創成」の概要について紹介する。
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