資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】岩盤工学と異分野の融合 [9/11(水) AM 第1会場]

2024年9月11日(水) 09:00 〜 11:50 第1会場 (一般教育2号館 1F 101)

司会:才ノ木 敦士(熊本大学)、羽柴 公博(東京大学)

●近年,持続可能な発展を目的として,様々な大深度地下開発・利用手法が新たに提案され,岩盤工学が取り扱う事象が複雑化してきている。このような状況に対応するためには,従来の岩盤工学が主として対象としてきた岩盤の物理,力学,水理特性のみではなく,化学,微生物学,鉱物学,情報技術などの異分野の知見が必要となる。本セッションでは,岩盤工学と関連する最先端の異分野融合研究の例を紹介する。

<発表:25分中、講演20分、質疑応答5分/1件>

09:55 〜 10:20

[2101-06-03] 日本全国の土質データを用いた深層学習による地盤透水係数の推定

○照屋 智理1[修士課程]、石田 桂1、佐藤 晃1、浦越 淳1 (1. 熊本大学)

司会:才ノ木 敦士(熊本大学)

キーワード:XGBoost、深層学習、透水係数、国土地盤情報検索サイト「Kunijiban」

地下水は年間を通じて安定した水供給を行う重要な水資源である.しかしながら,過剰な取水による水位低下や地盤沈下などの問題も発生している.これらの問題を解決するために,地下水資源の適切な維持管理が必要不可欠である.この地下水の流れの決定には地盤の透水係数が大きく影響を与える.そのため,透水係数の推定は地下水予測における重要な要素となる.また近年,様々な分野に深層学習は利用されており,これは地盤分野においても例外ではない.本研究では,国土交通省が公開している国土地盤情報検索サイト「Kunijiban」に掲載された日本全国の土質試験データを用いて,深層学習手法の一種であるXGBoostにより地盤の透水係数の推定手法の確立を目指した.この際,グリッドサーチによるハイパーパラメータの最適化及びFeature importanceに基づく変数選択を行った結果,RMSE 1.070 log10cm/sの結果を得ることができた.今後の研究ではデータ処理による精度の向上とボーリングデータを用いた推定方法の確立を目指す.

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