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[2107-24-17] リグノセルロース系バイオマスの高温メタン発酵における加圧前処理の効果
司会:鳥屋 剛毅(秋田大学)
キーワード:高温メタン発酵、熱アルカリ処理、加圧前処理
メタン発酵とはバイオマスエネルギーの一種である。生ごみや下水汚泥など水分の多い有機性廃棄物からでもメタン菌の力を使ってメタンを主成分とするバイオエネルギーの生成が可能である。これまで当研究室ではメタン発酵プロセスの律速段階である難分解性成分の可溶化の促進を目的として、熱処理やアルカリ前処理の適用を検討し、発酵効率の向上を確認してきた。昨年度より従来の熱アルカリ前処理法に加え、加圧処理の適⽤性を試み、発酵効率への影響を検討している。本研究においてはリグノセルロース系バイオマスに焦点を当て、エネルギー作物の一種であるソルガム、木質系バイオマスであるヒノキのおがくず、カット野菜残渣に対し、発酵過程におけるガス発⽣挙動やpHの推移を検討した。その結果、前処理の圧力の大きさと累積メタン発生量が必ずしも比例しない結果が得られた。この理由の一つとして前処理の際に炭酸ガスや揮発性有機低分子物質が生成されるガス化が同時に進行したことが考えられる。前処理の圧力が高いほどこのガス化が進行し、メタンに変換される有機溶存成分が少なくなったと推察している。
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