資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表

15:15-17:15 ポスター発表(環境/リサイクル) [9/11(水) PM ポスター発表会場]

2024年9月11日(水) 15:15 〜 17:15 ポスター会場d (大学会館 1F クレール)

15:15 〜 17:15

[P029C] 連続運転正浸透膜システムの透水性能への支持層の影響

○後藤 友樹1、寺嶋 光春1 (1. 北九州市立大学)

キーワード:廃液処理、ゼロリキッドディスチャージ、フラックス、逆拡散

低エネルギーで廃液を濃縮し水を回収するシステムとして正浸透(FO)膜が研究されている。廃液を濃縮する正浸透膜システムでは,廃液(供給液)と駆動液の濃度差(浸透圧差)を駆動力として供給液側から駆動液側に水が透過する。このとき同時に,駆動液が低分子の溶質の溶解液からなる場合には,駆動液中の溶質が駆動液側から供給液側に移動(逆拡散)し供給液の濃度を増加させてしまう。また,FO膜の支持層は内部濃度分極を発生させ水透過性と逆拡散性の両方に影響を及ぼす。そこで本研究では,まず,支持層の厚さを変化させたFO膜を製膜しそれらの水透過と逆拡散を測定した。そして,連続運転する正浸透膜システムにおける,正浸透膜の水透過性と逆拡散性の両方が水透過性能に影響することを考慮したモデルを用いて,支持層の厚さを変化させたFO膜を総合的な水透過性能の観点から評価した。