資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表

15:15-17:15 ポスター発表(鉱物処理/リサイクル) [9/11(水) PM ポスター発表会場]

2024年9月11日(水) 15:15 〜 17:15 ポスター会場e (大学会館 1F クレール)

15:15 〜 17:15

[P051C] 硫酸ナトリウムを用いた三元系正極材 (NCM523) の硫化物化および活物質の再生実験

○顧 心宇1、高谷 雄太郎1、所 千晴1 (1. 東京大学)

キーワード:リチウムイオン電池、還元焙焼、正極活物質、再生

近年、電気自働車やスマート電子製品市場の急速な拡大に伴い、リチウムイオン電池の需要が急激に増加しており、資源安定確保や省資源の観点から使用済みリチウムイオン電池の最適なリサイクルプロセス構築は非常に大きな社会的意義がある。
本研究では、現状のリチウムイオン電池のリサイクルプロセスをレビューし、この改善に寄与するために、経済性が高く、かつグリーンなリチウムイオン電池のリサイクルシステムを形成することを最終的な目標とする。
具体的には、三元系リチウム電池正極活物質 (NCM523:LiNi0.5Co0.2Mn0.3O2) を対象に活物質再生に関する新規プロセス構築に取り組んだ。
本研究では、使用済みリチウムイオン電池から回収された活物質を炭素および硫酸ナトリウムと共に焙焼処理することでマンガン、ニッケル、コバルトを硫化物化し、Liを再添加したのち加熱処理を行うことで活物質の再生を試みた。
発表では最適な焙焼条件を提示するとともに、再生処理に際する課題を議論する。