【企画講演】資源探査における大規模データと掘削情報プロセッシングの動向 ［9/11(水) AM 第2会場］

[2201-08-02] XRFコアスキャンデータによるイベント層対比システムの構築

○桑谷 立¹、酒井 俊元²、中村 謙吾³、駒井 武⁴ (1. 海洋研究開発機構、2. チェスターフォード、3. 埼玉大学、4. 東北大学)

司会：木﨑 彰久（秋田大学）

キーワード：データ駆動、XRFコアスキャナ、津波堆積物

近年，蛍光X線コアスキャナ(XRFコアスキャナ)により掘削コアに関する多元素含有量の連続的空間プロファイルデータを大量に取得することが可能となった。その一方で，これらの大量データを統計解析を通じて活用している研究は数少ない。本研究では，XRFコアスキャナにより得られる大量の多元素カウントデータが持つ統計分布の形状の類似性を基に，地層同士を定量的に対比する手法を開発した(桑谷ほか, 2023 地学雑誌)。講演においては，統計的手法の概説および，人工データや津波堆積物・火山灰層などのイベント層に関する実データ解析の結果などを共有するとともに，地層対比における視覚化の重要性など，今後に必要な研究要素を整理しつつ議論する予定である。