資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】資源探査における大規模データと掘削情報プロセッシングの動向 [9/11(水) AM 第2会場]

2024年9月11日(水) 09:00 〜 12:00 第2会場 (一般教育2号館 1F 102) (一般教育2号館 1F 102)

司会:木﨑 彰久(秋田大学)、久保 大樹 (京都大学)

●鉱物・エネルギー資源の探査に関する最新の技術動向や基礎研究、陸から海に至るリモートセンシング、物理探査、化学分析、掘削情報などのマルチスケール情報、さらに、地球・環境科学および数理情報科学を含む幅広いテーマについて議論し、資源・素材研究における新たな価値創造を目指す。

<発表:20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

10:10 〜 10:30

[2201-08-04] 日本周辺海底熱水鉱床の分布と地殻構造特徴に関するGIS解析

○橋本 裕介1[修士課程]、小池 克明1、久保 大樹1 (1. 京都大学)

司会:木﨑 彰久(秋田大学)

キーワード:海底熱水鉱床、鉱床分布、地殻情報、クリギング、Arc GIS

精密機器,電気自動車のバッテリー,再生可能エネルギーの蓄電池などの需要の増加によって、各種金属の需要は今後も増加すると見込まれている。しかし、現在の金属資源の生産力では将来の需要予測に対し供給能力が追いつかない可能性がある。そのため、新たな金属資源の一層の開発が不可欠となっている。海底熱水鉱床は、高品位な鉱石を豊富に埋蔵しているとして、将来の金属資源の有望な供給源として注目されている。また、海底熱水鉱床は日本周辺の海域で多く発見されており、金属資源の大部分を輸入に依存している日本にとって重要な開発対象である。しかし、海底熱水鉱床の多くは深海数千メートルに存在するため、その調査は困難であり、生成要因や分布、鉱量などがまだ十分には明らかになっていない。そこで本研究では、沖縄トラフ海域と伊豆小笠原海域に存在する海底熱水噴出域と5つの地殻情報(磁気異常、重力異常、海底地形データ、地殻熱流量、震源データ)に着目し、GISを用いたデータ解析によって、海底熱水鉱床が生成する条件を明らかにし、存在有望地を特定することを目的とした。