資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】資源探査における大規模データと掘削情報プロセッシングの動向 [9/11(水) AM 第2会場]

2024年9月11日(水) 09:00 〜 12:00 第2会場 (一般教育2号館 1F 102)

司会:木﨑 彰久(秋田大学)、久保 大樹 (京都大学)

●鉱物・エネルギー資源の探査に関する最新の技術動向や基礎研究、陸から海に至るリモートセンシング、物理探査、化学分析、掘削情報などのマルチスケール情報、さらに、地球・環境科学および数理情報科学を含む幅広いテーマについて議論し、資源・素材研究における新たな価値創造を目指す。

<発表:20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

11:00 〜 11:20

[2201-08-06] カオリナイトを指標としたリモートセンシングによる鉱床存在可能性の評価

○池内 翔哉1[修士課程]、岸本 将英1、久保 大樹1、小池 克明1、米田 哲郎 (1. 京都大学)

司会:久保 大樹 (京都大学)

キーワード:カオリナイト、熱水変質、風化変質、分光反射率、鉱床探査

リモートセンシングによる資源探査では,反射・放射スペクトルを用いて熱水変質鉱物を識別する手法が基本であり,カオリナイトはその代表的な鉱物の一つである.カオリナイトは斑岩銅鉱床や金鉱床,VMS鉱床を対象としたリモートセンシングで主成分として抽出されている.また,近年火星の表層にもカオリナイトが確認され,火星での資源開発可能性が議論されている.火星での現地調査が困難な現在,リモートセンシングは資源探査に最も有効な手法であり,カオリナイトは地球と同様の鉱床の存在可能性を示す重要な鉱物となり得る.カオリナイトなどの粘土鉱物が生成する条件として温暖湿潤な環境や酸性環境下での化学的風化,あるいは熱水活動が考えられるが,火星における組成変化がいずれの条件下で生じたのかについては不明である.
そこで本研究では,風化変質および熱水変質起源のカオリナイトの鉱物組成・化学的性質の違い,およびそれらと反射スペクトルの関係を明らかにし,カオリナイトを指標としたリモートセンシングによる鉱床存在可能性の評価技術の開発を目的とした.

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